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青い薔薇は誰がために咲く

カテゴリー:推理

青い薔薇は誰がために咲く

(全11話)

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概要

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 世界で初めて作られた『青い薔薇』その発表会の日、何者かによって薔薇は盗まれた。

 薔薇を担当していた従業員は姿を消し、次の日、変わり果てた姿で発見される。

 盛岡北署の落ちこぼれ刑事、藤中誠一郎と、花屋に勤める娘、藤中琴音は奪われた青い薔薇と、琴音の先輩を殺した犯人を捜すためそれぞれに捜査を始める。

 二人の視点を交互に入れ替えながら、事件の真実を追う。作者初めての長編ミステリー。

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青バラ(1) 長編(1) 密室(1) フェアリーリング(1) 花屋(1) 推理(1) 殺人(1) 薔薇(1)

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連載 (11件)

2009/11/02    四月二十五日  「青き運命という名の薔薇」

 アクリルケースの中、その薔薇は海よりも深いブルーの輝きを放ち、見るものの言葉を奪った。  『ブルーローズ』不可能を意味するその存在が今、私の目の前に存在している。  一般にはあまり知られていないことかもしれないが、バラの花色に『青』は存在しない。少しでもバラに興味のある人の間では常識として語られる話題。  なぜ不可能なのか。それは、バラはその体の中に青い色素を持っていないことが・・・

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コメント数  2

2009/11/13    四月三十日  父 「藤中誠一郎」

 周囲にはまだ田畑の残る片田舎の一軒家。春とはいえこの地方の朝はまだ寒い。そんな中、鼻歌混じりに庭の植物たちに水を掛ける男がいた。唄が古いのか、はたまた音痴なのか曲名はわからない。  身につけているのは紺色に白い縦ラインのジャージ、さらに健康サンダル。親父くさい格好だが、実際に親父なのだからこればかりは仕方がない。  男の名は 藤中 誠一郎 今年で五十歳になる。これでも一応刑事を職業と・・・

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2009/11/19    四月三十日   「フェアリーリング」

 琴音の勤める大型園芸専門店【フェアリーリング】は盛岡市の郊外にある。まだ車どおりもまばらな道を黄色の軽自動車が猛スピードで走ってきた。小さなタイヤをきしませながら敷地に入ると、お客様駐車場から奥まった従業員専用の駐車場に飛び込む。  ゆっくり車庫入れする余裕もないのか、そのまま頭から枠の中に突っ込むと、エンジンが停止するのとほぼ同時に車を飛び出す。ハンドバックをつかみ、リモコンキーで鍵を閉める・・・

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