宇宙の中心とは、我らが母なる大地地球であり、太陽は地球を回っている。夜空にきらめく星々は、地球から見える位置に気を配り、相互に連携しながら意味のある図形を成す。
などという宇宙観が崩壊したのは何世紀も昔の話なのだ。だから地球から見て太陽が通る道筋と、その方角に見える恒星の並びには全く因果関係はなく、黄道十二宮なんてご大層な名前の付いた星座に何か特別な意味があるわけではない。横に倒れた大き・・・

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「でも、人目にさらす幻獣の代表が、口から火を吹いたり、お客を石に変えたりしていたらさすがに都合が悪すぎるわ。できるなら、愛らしくて、守りたくなるようなペンギンやパンダがいいわけよね。たとえば、」
今まで黙っていた二宮は、そういって中世の銃士の様な服を着た黒猫が踊っているパンフレットをぴらぴらと振った。
「おとぎ話で有名な『長靴を履いた猫(ケットシー)』とか、この国で原型が生まれた『黒縞電・・・

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精鋭がそろうという関東支部の若手としては頭角を現している自信が合った木路には、幻獣展示会という怪しげなイベントの護衛にかり出されることには少々不満があった。それどころか、関東支部からの応援は、木澄市事務所長の指揮下に入ると聞いたときには憤然とした。
顔合わせでみたその所長をみて、不満はさらに高まった。第一声が「一式です。あぁ、なんだ。その、まぁ、よろしく」というのでは、裏切られた気分にな・・・

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